上記中の記事内でも書かせていただいておりますが、パソコンで動画やテレビなどの動画系を出力する際には、CPUで当然処理をする訳ですが、その後の映像処理の仕事を必死でしているグラフィックカード(ビデオカード・VGA・グラボ)の性能が大事になってきます。
記事内で動画や画像鑑賞に必要なCPUとGPUのバランス:CPU★☆☆☆☆/GPU★★☆☆☆
と記載させていただきましたが、
実際に下から目線で検証をしたことが無かったので、今回は検証を兼ねて初心者の方の疑問に少しでも応えさせていただくべく、
ざっくりとやらせていただきましたので検証数が少ないため独り言程度で聞き流していただけると助かります。
動画共有サイトを使用して、144,240,360,480,720,1080,1440,2160の解像度に設定して視聴した場合、パソコンにはどれ位の負荷がかかってしまうのか?
※今回の検証では実際に適応した解像度のモニターを使用して検証しておりません。そのため正確な数字ではないのであくまで解像度別による動画の負荷として捉えていただけたらと思います。
今回使用させていただいたソフトはフリーで使用できる以下を使用しました。
【CPU-Z】【GPU-Z】【Windowsのタスクマネージャー】の3つでモニタリングしています。
出来る限りバックグラウンドの処理があるとCPU/メモリ/GPUで使用率がまったく違ってくるのでWindowsを立ち上げて何も起動していない状態で検証しています。(私のPCでは、自動的にWindowsが起動した際にスタートするソフトは、Avast/AfterBurner/Rivatuner/BrotherPrintautl/nVIDIAExperienceです。)
特にバックグラウンドでクラウド型の常駐ソフトやAdobe製品等のツールがインストールされている場合、GPUの使用率が100%程度になっている様でしたので注意が必要です。
検証機のスペックは以下となります。
CPU:intel Xeon W3690(6Core12Tread)
Mem:DDR3-12GB
Storage:SSD240GB+HDD1TB
GPU:GTX1060-6GB(PL100%)
Sound board:Sound Blaster 5.1 VX
OS:Windows 7 pro 64bit
Monitor:LG ULTRAWIDE 2560:1080
ちなみに上記の数字は解像度の数字になっています。
144p → 256×144
240p → 427×240
360p → 640×360
480p → 720×480(DVDと同等な画面解像度)
720p → 1280×720(ハイビジョン画質 = HD)
1080p → 1920×1080(フルハイビジョン画質 = FHD)
1440p → 2560×1440
2160p → 3840×2160(4K画質)
大前提の話になってしまいますが、HD、FHD,2K、4Kの解像度の高画質で動画やTVを見たい場合には、準備が必要です。
・各解像度に適応したモニター及びTV
4K画質を視聴したい場合は、FHDのモニターでは適応できません。それぞれの解像度にあったモニターを選びましょう。
・高解像度の視聴負荷に耐えうる各パーツ(特にグラボ)
描画処理で滑らかに視聴が出来るかを決める特に重要なパーツとして、【グラフィックボード】が決め手となります。
・高解像度を転送することが出来る出力ケーブル(HDMI,DP)
忘れられがちなのが出力ケーブルです。最適なケーブルを選ばないと正常に出力されません。
さっそく検証
144p → 256×144
240p → 427×240
360p → 640×360
480p → 720×480(DVDと同等な画面解像度)
720p → 1280×720(ハイビジョン画質 = HD)
1080p → 1920×1080(フルハイビジョン画質 = FHD)
1440p → 2560×1440
2160p → 3840×2160(4K画質)
CPU/GPU共に1440P迄に解像度を閲覧していた際に使用されるCPU/GPUの利用率はほぼ一定で一瞬MAXクロックに跳ね上がったりすることはありましたが、基本的には4K画質の解像度までは軒並み利用率が変わらない結果となりました。
2160Pの4Kを視聴した際には、CPU,GPU共に利用率が上がっていることが分かります。
動画などを視聴する際には、GPUが重要と記載させていただいている中でCPUが何故反応してしまうかというと、
一度画像などの処理をCPUが受け取り、その命令をGPUへお願いするため、4K画質という画質がキレイな動画になると処理量も多くなるため、CPU,GPU共にどちらも負担が大きくなってしまいます。
720p → 1280×720(ハイビジョン画質 = HD)を3つの窓で視聴させる
720P程度の画質ではそこまで使用率が大きくなることはありませんでした。
2160p → 3840×2160(4K画質)を3つの窓で視聴させる
14403枚となっていますが、4K画質の間違いです。
4K画質を同時に3窓で視聴させた場合は、CPU、GPU共にかなりの使用率になってしまうことが分かりました。
5つの窓で視聴させてみた際には若干カクカクし始めてきたのでこのスペックでは4K画質を3窓で視聴するのが限界のようでした。
全然下から目線ではないのでノートパソコンで検証してみました。
検証1台目はゲームの検証用として使用しているパソコンのため動画共有サイト程度の使用では負荷がかからないため手持ちのノートパソコンにて改めて同じ動画のもと検証してみました。
CPU:intel Mobile Core 2 Duo P8700(2Core2Tread)2.53 GHz
Mem:DDR2-4GB
Storage:注意状態のHDD500GB
GPU:Mobile Intel 4 Series Express Chipset GM45
OS:Windows 10 pro 64bit
480p → 720×480(DVDと同等な画面解像度)
720p → 1280×720(ハイビジョン画質 = HD)
1080p → 1920×1080(フルハイビジョン画質 = FHD)
1440p → 2560×1440
2160p → 3840×2160(4K画質)
モニター解像度が小さすぎてスクリーンショットが面倒だったのでパパっとスマホから撮影させていただきました。
一応Windowsを起動してバックグラウンドはAvast程度のスタートアップです。
結果としては、720Pまでの解像度であれば、負荷はかかってしまいますが動画はカクカクせずに快適に視聴することが可能でしたが恐らくメモリの容量が4GBということもあり、バックグラウンドで複数のタスクを起動させた場合にはPC自体がフリーズし始めてカクカクする兆しが感じられました。
1080Pからは若干カクカクし始め、1440P,2160Pに関しては動画の再生途中で読み込み中の状態に殆どなってしまうようでした。
動画を快適に見るにはやっぱりGPUが一番大事
メモリが4GBだと確かにOSを起動するだけでも消費してしまうためマルチタスク処理をした際にはパンクしやすい環境にはなってしまいますが、日常生活で使用する分にはマルチタスクは殆どブラウザ検索と併せて動画を視聴する程度なのでギリギリ間に合う範囲かと思います。
因みにノートパソコンで使用されているCPUは今でも結構人気な型番なので相場は古いですが高いんです。
デスクトップのCPUで言うと、同じCore2世代のIntel Core2 Duo E6700あたりが近いのではないでしょうか。
GPUに関しては今ではかなり性能が低いCPU内蔵グラフィックスなので恐らく皆さんが今使用されているGPUと比較すると雲泥の差以上の差で皆さんが快適だと思うので安心してください。
自分ヤバイかもと思った方は、GeForce 9300 GEあたりの型番を今見て聞いたことが無い。と思ったら恐らく世代的には皆さんのほうが新しく性能が高いグラボが搭載されていることでしょう。
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