もくじ
- 1 2019年9月定期動作検証
- 2
- 3
- 4 Xeon CPUでPUBG最新版の動作検証をしてみた
- 5 今回の動作検証で使用したスペック
- 6 GTX670 For PUBG(非常に低い+FHDが最適)
- 7 GTX770 For PUBG(低い+FHDが限界)
- 8 GTX780Ti For PUBG(高+FHDが限界)
- 9 GTX1050Ti For PUBG(低+FHDが限界)
- 10 GTX970 For PUBG(ウルトラ+FHDが限界)
- 11 GTX980Ti For PUBG(ウルトラ+FHDが快適)
- 12 GTX1060 For PUBG(高+FHDが快適)
- 13 GTX1070 For PUBG(ウルトラ+FHDが快適)
- 14 GTX1080 For PUBG(ウルトラ+FHDが快適)
- 15 GTX1080Ti For PUBG(ウルトラ+FHDが快適)
- 16 GTX1650 For PUBG(高+FHDが快適)
- 17 GTX1660Ti For PUBG(高+FHDが快適)
- 18 GTX1660SUPER For PUBG(高+FHDが快適)
- 19 ビデオメモリに大きな壁
- 20 CPUボトルネックは現行と比較してそこまで離れることはない
- 21 現行のPUBGでも問題なく快適な動作が出来た
2019年9月定期動作検証
動作検証に使用したPC
Pecoモデル1
CPU:intel Xeon W3690(6Core12Tread)
Mem:DDR3-12GB
Storage:SSD480GB+HDD1TB
GPU:GTX1060-6GB(PL100%)
Sound board:Sound Blaster 5.1 VX
OS:Windows 7 pro 64bit
Monitor:LG ULTRAWIDE 2560:1080
Xeon CPUでPUBG最新版の動作検証をしてみた
前回からかれこれ2回動作検証をしておりますが、OPBの段階での要求スペックはとても高くハイエンドに近いグラボを搭載していないパソコンはかなり画質や解像度を落としてプレイしないと快適に出来ない状況が続きましたが、正式サービス開始後に大きくグラフィック最適化が施され、ある程度のミドルエンドカードでも快適にプレイすることが可能になりました。
今回の動作検証では、直近の大型アップデート等により過去の記事ではなかった部分が多く含まれていたため再度人気ゲームということもあり、動作検証をしてまいりました。
ゲーム用のPCを作っていただきたいとお声がけをいただく中でやはり最近は、PUBG・FORTNITEが出来るスペックはどれくらいですか?という声を多くいただきます。
フォートナイトはPUBGの要求スペックの2分の1程度のスペックでも十分に快適な動作が見込めるため、今からパソコンを購入するのであれば、フォートナイトではなく、今後のゲームタイトルを見越した上でPUBGの要求スペックに合わせて性能を選ぶことをオススメします。
初めから現行の最新世代であれば、i7-8700K+GTX1080Tiがハイエンドで快適かもしれませんが、ゲームをするだけの為にそこまで予算を出すことが出来ない方に向けた低スペックをベースに快適にできる動作検証をさせていただいておりますので、万が一自作PC等をご希望される場合につきましては、メールアドレスまでご連絡いただけますようお願いいたします。
今回の動作検証で使用したスペック
CPU:intel Xeon W5590(4core8thread)
周波数が3.33-3.60Ghz
メモリは当初8GBの最低で検証をしていたのですが、ハイエンドカードを搭載させていてもメインメモリ不足によるフレームレート低下が考えられてきたため途中から16GBへ変更しています。
OSとゲームクライアントはCドライブのHDD、ゲームキャプチャーはEドライブのHDDで検証しました。
使用したキャプチャーソフトは、NVIDIA Geforce Experience(ビットレート50mbps/60FPS/1920:1080)
動作検証をするにあたり、基本的にFPS60または60に近い数値を出せる条件を探しているため、垂直同期やFPSを安定化させる設定を有効化しています。
FPS60を明らかにオーバーしそうだと判断した場合のグラボに関しては、ボトルネックの検証を含めて垂直同期をしておりません。
ビデオカードの各ドライバは自動適用されたものを使用しているため最適化ではない可能性があります。
バックグラウンド処理によりゲーム中にフレームレートの低下が見られる場合があり信憑性は確実なものではありません。
GTX670 For PUBG(非常に低い+FHDが最適)
他のゲームタイトルでは今まで高画質高解像度でも対応してきた万能なGTX670ですが、やはりPUBGではFHDでプレイする場合には画質を落とさなければなりませんでした。
ビデオメモリが2GBということが一番のネックになっていて、非常に低い画質でFPS60を保つのがやっとでした。
GTX670の4GBタイプであればGTX1050Tiとスコア的にはほぼ同等になるためある程度画質の向上が見込めると思います。
GTX670と同等のグラボ:GTX960.GTX1050Tiなど
GTX770 For PUBG(低い+FHDが限界)
やはりGTX770も2GBモデルでの検証を行ったこともあり、670よりも性能自体は高いのですが画質を上げることでビデオメモリを多く消費してしまうため画質に関しては低いが限界のようでした。そこから調整をして影とポスプロを下げることで“中”でも60FPSを維持することができるようでしたが、GPUの使用率が90%以上ということは万が一のサーバー遅延や混雑した乱戦等の場合はフレームレートの低下が予想されるため、”低い”を基準に調整しなければなりません。
GTX770と同等のグラボ:GTX680.GTX1050Tiなど
GTX780Ti For PUBG(高+FHDが限界)
案外認知度が低いGTX780Ti、消費電力が若干高いため電源ユニットが限定されてしまいますが、GTX970とほぼ同等のパフォーマンスを発揮してくれる程のパフォーマンスです。
ビデオメモリも3GBあるため、画質に関しても”高”でFPS60を維持することが出来るようでした。
ただしGPU使用率が90%を超えることもあったため万が一を考えて設定するのであれば、”高”をベースに影とポスプロを下げることでより快適になることが考えられます。
下げることで”ウルトラ”でもFPS60を維持することが可能だったのでPUBGの高画質高解像度のラインはGTX780Tiになってくると考えられます。
GTX780Tiと同等のグラボ:GTX970など
GTX1050Ti For PUBG(低+FHDが限界)
ビデオメモリが4GBとかなり大容量になっているためある程度画質オプションを上げてもついてこれる性能を持っているにも関わらず費用が安い事でもパフォーマンスが抜群なGTX1050Tiですが、やはりビデオメモリが4GBあっても基本性能が低いためウルトラにした場合にはGPU使用率が99%になり、FPSは40程度しか出すことが出来ませんでした。
GTX970 For PUBG(ウルトラ+FHDが限界)
GTX970はビデオメモリが4GB(3.5+0.5GB)と大容量のビデオメモリとビデオカードそのものの性能が高いことから高の設定では軽々とFPS60を維持することが可能なようでした。全ウルトラ設定では使用率が99%になることが多く不安が懸念されるため、影表示やポスプロを下げることにより、ほぼウルトラの状態でFPS60を維持することが出来る為、PUBGをする上ではハイエンドなカードだと考えていいでしょう。
垂直同期を外してフレームリミットを外した際には、FPS100近くまで上がる事からもかなり安定した動作が出来る事が今回の検証でも明らかになりました。
GTX980Ti For PUBG(ウルトラ+FHDが快適)
GTX980TiはGTX10XXシリーズが出るまでの間は一番最上級のハイエンドカードだったこともあり、現段階でもGTX1070よりも性能は高いとされています。10xxシリーズと比較して消費電力が若干高いこともありますが、正直なところ、パソコンの消費電力はたかが知れているためあまり敏感に気にする程ではありません。
ゲーム内では、全ウルトラ画質に設定をしてもGPU使用率が50~70%程度とかなり低く、垂直同期を外しフレームリミットを解除した全ウルトラ設定でも60を超え最大100FPSまで出ていることからハイエンドカードの力を見せつけた検証となりました。
GTX1060 For PUBG(高+FHDが快適)
GTX980と同等の性能を持つGTX1060はビデオメモリが3GBと6GBの2種類のモデルで販売されています。
消費電力がとても低く性能も高いことからゲームユーザーにおすすめとされているカードのひとつです。
高の設定でもGPU使用率が50~60%程度と低いことから安定して動作が可能なようです。
全ウルトラの設定にした際には、95%を超える使用率になったことから、影表示やポストプロセスを下げることでほぼウルトラでの動作が快適になると思われます。
PUBG内では、3GBのモデルはビデオメモリが低いことからGTX980よりもパフォーマンスが劣ってしまう場合があります。
出来る限りビデオメモリと基本性能が両方高くなければ画質や解像度を安定化させることが難しいため6GBモデルの使用をオススメします。
GTX1060と同等のグラボ:GTX980など
GTX1070 For PUBG(ウルトラ+FHDが快適)
GTX980Ti同様に全ウルトラ設定でもGPUの使用率が低い状態でFPS60を維持することが出来ました。
GTX1080 For PUBG(ウルトラ+FHDが快適)
GTX1070以降のカードはやはり性能が高く、余裕を持って全ウルトラ設定でもFPS60を維持することが可能なようでした。
フレームリミットを解除することでもかなり数字を出していることから安定した動作が見込めると思われます。
GTX1080Ti For PUBG(ウルトラ+FHDが快適)
現行におけるハイエンドカードのひとつです、全ウルトラ設定でも問題なく60FPSを維持することが可能でした。
GTX1650 For PUBG(高+FHDが快適)
GTX1660Ti For PUBG(高+FHDが快適)
GTX1660SUPER For PUBG(高+FHDが快適)
ビデオメモリに大きな壁
今回検証したビデオカードの中にはビデオメモリが2GBのモデルも含まれていますが、いくら基本性能が高かったとしてもビデオメモリの消費が激しいため思った以上に画質を上げることが出来ない結果となってしまったことが分かりました。
カード本来の性能が高い場合は、3GBのメモリ量になってくるとようやく、画質の設定を中程度から卒業することが出来、高でも60FPSを維持することができて来て、4GBになってくると高からウルトラの状態を維持することが可能になってくるようです。
CPUボトルネックは現行と比較してそこまで離れることはない
動作検証に使用したCPUはintel xeon W5590はcore i7同様4core8tread仕様で、発売されたのは今から9年前の2009年です。
約8年の年月を迎えるCPUは現行の世代と比較すれば大分古いCPUですが、日常生活に使用するレベルであれば十分過ぎるほどの性能を発揮することが可能です。最新の現行世代のCPUと比較してしまうと劣っては来てしまいますが、業務クラスの動画編集や画像編集でない場合は、快適に卒なくこなしてくれる為、まだまだ大奮闘してくれることでしょう。
ミドルエンドクラスのGTX1050Ti程度の性能のグラフィックボードであれば、現行のi7-8700Kと比較してもそこまで差が離れることがなかったため、i7-8700Kを購入してゲームパソコンとして使用する場合には、グラボの性能のバランスも考えなければなりません。せっかく高い金額を出して買った最新世代でもグラボの性能が低ければこのように旧世代のパソコンに劣ってしまう可能性が出てくるからです。
CPUによるボトルネックが発生されると思われるグラボの性能は、
GTX1050Tiより上のランクのカードから徐々にパフォーマンスに差が現れてきます。
GTX680.690.770.780.780Ti.970.980.980Ti.1060.1070.1080.1080Tiあたりを使用する場合には、現行世代の方がパフォーマンスが上がってくると思われるため、予算が無く費用倒れしてしまう場合には、core i5までCPUを落としてあげたりすることで予算をグラボに回してあげるのが良いでしょう。
現行のPUBGでも問題なく快適な動作が出来た
大型のアップデートを迎え新マップや様々な追加がなされたPUBGですが、今回も問題なく旧世代のPCでも快適に動作が出来ることが分かりました。
今後の大型までは当分以上のグラボを目安に検討していただければと思います。